●ロイヤルホストで夜まで語りたい 朝井リョウ、平野紗季子ほか17名の執筆者:朝日新聞出版、2025年1月発行、本体1600円(税込み1760円)
私は、年間200冊以上本を読む活字中毒人間です。
本屋でふとみかけて購入したのが、上記書籍です。
本を買う決め手は、インスピレーションがものをいいます。
今回は、明らかに「ロイヤルホスト」というキーワードが目を引きました。
そして、表紙のイラストがさらに購買意欲をアップ。
ロイヤルホストと言えば、この店舗外観とロゴですよねえ。

中を見るまでもなく、購入を決定しました。
さて、この本のテーマは、文字通り全てロイヤルホストです。
17人の作家が、それぞれのロイヤルホスト(以下ロイホ)に関するお話を執筆しています。
ロイホの料理に関して掘り下げていたり、普段の生活に関わるロイホの位置づけや、自分の育ってきた歴史とロイホがどう重なってきたかなど、書くポイントはそれぞれの作家で異なります。
しかしながら、どの作家にも通ずるものはロイホへの深い愛情です。
本当に熱量がすごいです。
これだけ思いのあるファンがいるロイホは、素晴らしいと思います。
そして、オムニバスだから読んでいて飽きません。
当然ながら、作家ごとに文体が違うのも興味深いところです。

この本全体を通して、特に印象に残ったのは以下のポイントです。
(引用は上記書籍から。ネタバレ注意なので、知りたくない人は読み飛ばしてください。)
1.ロイホは他のファミレスとは一線を画す、唯一無二の存在である。ロイヤルホストはロイヤルホストなのである。
2.ロイホは他のファミレスと比べると値段は高めの設定。でも、好きな時にロイホに行けるくらいの経済力を有していたい(漫画美味しんぼで有名なエピソードの”トンカツ慕情”みたいな感じ)。
3.ロイヤルホストは、全国的には「ロイホ」で通ずる。但し福岡では「ロイヤル」と呼ばれる(もともとレストランロイヤルとして福岡で発祥したから)。厨房などスタッフ間では「ホスト」が使われている。
4.ロイホの素晴らしいのは料理だけではない。落ちついた内装、店内に流れるゆったりした音楽、テーブル間が広くて車椅子も通れる。
5.ロイホは、サービス、味、インテリア、季節ごとに変わる造花のディスプレイまで全力だ。
6.作家の皆さんが好きなのは、コスモドリア、ビーフジャワカレー、オニオングラタンスープ、黒×黒ハンバーグ、アンガスサーロインステーキ、食いしん坊のシェフサラダ、国産豚ときのこのポルチーニクリームソース、ホットファジサンデー、ロイホといえばのパンケーキなど。そして、パラダイストロピカルアイスティーは、とにかくみんな大好き。
7.店内に流れる優雅な音楽は、時間ごとに変わる。作曲家は、ルパン三世で有名な大野雄二さん。
・・・・などなど、ロイホを深く深く掘り下げています。

巻末には、ロイヤルホストファンを公言する、藤井隆とハリセンボンの対談も収載されていて、これも面白いですよ。
ぜひ一度読んでみて欲しい本です。
ロイホ好きな方は、とくにおススメです。
ロイホを知らない人でも、読めばきっとロイホに行きたくなるはずです。
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