半チャンラーメンとは・・その名が示す通り半分のチャーハンとフルサイズのラーメンのこと。
いわゆる町中華と言われる中華料理店や、全国展開する中華チェーン店などで存在する中華定食のセットメニューの代表格です。
私は今までどれだけ半チャンラーメンを食べてきたかわかりません。
ラーメンだけでは物足りない、チャーハンだけでもなんだか寂しい、でもフルサイズのチャーハンでは食べ過ぎてしまう、そんな私の気持ちを満たしてくれるのが半チャンラーメンでした。
今まで半チャンラーメンには本当にお世話になってきましたが、時に悩むことがあったのも事実です。
というのも、必ずしも半チャンラーメンでなくてもいいのでは?と思うことがあったからです。
つまり、チャーハンは半分ではなくフルサイズ、つまり単品チャーハン+単品ラーメンです。
まあこれだけの量を食べたい気持ちになるというのは、胃袋が若い証拠なのですが。
しかし、これはもともと半チャンラーメンでさえダブル炭水化物で糖質の取りすぎが懸念されるので、まさに禁断の組み合わせとなります。
お店でも、「チャーハン一つとラーメン一つ。」と注文した場合、店員から「半チャンラーメンがありますが、それぞれ単品でいいですか?」と確認のため聞かれるかもしれません。
そういう意味でも、ラーメンに半分のチャーハンを付けるアイデアは、最初に気づいた人がすごいです。
当たり前だけど気付かない、まさにコロンブスの卵。
では、ハーフサイズのチャーハンとは逆に、ハーフサイズのラーメンとフルサイズのチャーハンの組み合わせの半ラーチャーハンはあるのか?
私の経験からは、このメニュー名自体を見たことがありません。
しかし、その日のお腹の気分によって、今日はチャーハンメインでいくのかラーメンメインでいくのかで、半チャンラーメンか半ラーチャーハンを選択できる権利があればよりいいと思うのです。
どの中華料理屋も、①半チャンラーメン、②半ラーチャーハン、③フルサイズの単品ラーメンと単品チャーハンを選択できればと思います。
しかし、最近どうもこの半チャンラーメンの存在が危ぶまれているらしいです。
ネットで「井出隊長のラーメン見聞録」というサイトを発見しました。
全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライターの井手隊長が、ラーメンにまつわる最新動向をウォッチ。
有名店からチェーン店、トレンドなども網羅しているサイトです。
ここに、半チャンラーメンが静かに衰退している理由という記事が掲載されています。
井出隊長のラーメン見聞録:https://toyokeizai.net/articles/-/198248
この記事によると、安くてお腹いっぱいになるため人気だった半チャンラーメンは、店主の高齢化という事情からくる町中華の衰退により、半チャンラーメンを出す店自体が減ってきていることを提示しています。
さらに、価格の問題として、町中華のメニューとしては「1000円の壁」が重要であり、物価高騰のなかでも半チャンラーメンを1000円以上には設定できない悩ましい問題があります。
また、私も冒頭に言及しましたが、ダブル炭水化物は昨今の糖質制限ブームに逆行します。
このため、むしろ取り込みたい女性客の売りには全くならないことも問題となります。
そして、チャーハンを作る手間、特に半チャンを作る手間はどうしてもかかってしまうので、むしろチャーシュー丼など工程の少ないものに移行していることも言及されています。
今まで当たり前のように存在した半チャンラーメン。
永遠に続くことはないかもしれません。
そこで私の提案ですが、第4の組み合わせとして④半チャン半ラーというのは案外糖質制限ブームの時代にマッチしていると思うのですがいかがでしょうか?
でも手間の問題は残るので、なかなか難しいのかもしれないですね。
前回大阪孤独のランチの記事でアップした新福菜館には、ラーメンとチャーハンともに小サイズがメニューに存在します。
セットメニューではないにせよ、これらをそれぞれ単品で注文できますので、今度チャレンジしてみたいと思います。
あ、でもまずは今まで頼んだことのない、半ラーチャーハンにしてみよう。
やっぱりどちらも小は寂しいかも。
ではまた、チョコっとね!