●ロン 大阪・梅田:Cセット(エビフライ、合挽ハンバーグ、カニクリームコロッケ、ライス、みそ汁付) 1300円
●フライヤ 和歌山市:ヘレカツ 1180円+スープセット(ライス+ポタージュ)430円
●とんかつももたろう 和歌山市:へれかつセット(ライス、味噌汁、漬物付)1320円
私のブログは、基本的にB級グルメのオンパレードです。
なかでも、ラーメン、カレー、餃子の登場回数が極端に多いことは自覚しています。
加えて、大好きな揚げ物も頻回に登場します。
まさにこれらは、安くておいしいB級グルメの主軸メニューですね。
しかし、その安さという観点からすると、円安インフレの時代に入り、ひと昔前の感覚とは大きく変わってきました。
ラーメンは1000円超えることはざらですし、カレーもしかり。
その点、餃子は、どのお店もできるだけ値段据え置きで頑張ってきている印象がありました。
しかし!、私の愛する京都王将の餃子でさえ、数回の値段改定を経て、今年初めて300円超えとなりました。
逆に言えば、今までどれだけ安かったかということだと思います。
円安による輸入食材の高騰に加えて、人件費や流通費も上がっているのがその理由です。
以前は、「B級グルメで1000円を超えるなんてあり得ない!」と思っていました。
しかし最近では、1000円でどれだけおいしいものを食べられるかにシフトしています。
B級グルメの概念を、少し変える必要がありますね。
前置きは以上にして、今回は揚げ物を三連発でご紹介しましょう。
まずは、大阪梅田のグリルロン。
毎度おなじみのCセットを注文しました。
冬場になると、カキフライの入ったDセットにします。
ロンも値上がりし、Cセットが1300円になりました。
申し訳なさそうに、値段改定の案内がありました。
こればかりは仕方のないことなので、文面から十分店側の気持ちは理解できました。
エビフライ、ハンバーグ、カニクリームコロッケのクオリティー、付け合わせの野菜サラダやマカロニサラダのおいしさからは、1300円になったとはいえ、決して高すぎるとは思えません。
お値段以上の価値があるのが、新B級グルメなのです。
加えて、スタッフのオペレーションの良さも、グリルロンの価値をかなり上げています。
何度もリピしたい名店ですね。
次は和歌山にある、老舗洋食店のフライヤ。
店名が可愛いですよね。
看板に、Since1933年という記載があるように、戦前からある歴史あるお店です。
今年、店舗が新しくなりました。
ここの名物はヘレカツです。
やや苦みのある独特のドビソース(=デミグラスソース)がフライヤの特徴です。
柔らかいヘレカツがお皿一杯はみ出さんばかりで、迫力満点です。
付け合わせの、カレー味茹でキャベツと薄味パスタがまたおいしい。
私はヘレカツ~付け合わせ全体にウスターソースをひとかけしてから食べ始めます。
これが最高においしく、ライス合うんです。
まさに、The日本の洋食ですね。
そして、和歌山で外せないとんかつ店と言えば、とんかつももたろうです。
かつて和歌山に、とんちゃんというとんかつの名店がありました。
残念ながら店主さんの高齢化に伴い、2010年ごろに閉店されましたが、その系譜を引き継ぐのがももたろうです。
とんちゃんでは、へれかつが有名であり、私も大ファンでした。
同じく、ももたろうでも、私はへれかつです。
デミグラスソースというよりも、トマトソースと言った方が正解なやや甘めのソースは、懐かしいとんちゃん風。
柔らかいヘレかつは。やっぱりおいしいです。
今回は、へれかつセットなので、味噌汁にご飯、お漬物の定食風なので、お箸でいただきます。
実は、へれかつライス1200円というメニューがあり、これはお皿に盛られたライスが提供されます。
味噌汁は付きません。
洋食っぽく、フォークとナイフで食べられるので、とんちゃん風に楽しめます。
通にはおススメです。
以上、今回は揚げ物を紹介してきましたが、店によってずいぶん個性がありますねえ。
やはりB級グルメ、奥が深いです。