●桃太郎茶屋 香川県・高松市 屋島山上:あん餅雑煮 650円+飯だこおでん 500円
新年、香川県の屋島山上に登りました。
登ったと言っても、もちろん登山ではなく車です。
その昔は、ローカル電車のコトデン志度線の屋島駅で降りて、ケーブルカーを使って登る方法がありました。
残念ながらケーブルは、2005年に廃止になってしまいました。
その当時の屋島観光は、かなり廃れていました.
最近は山上の駐車場が整備されたり、廃墟となっていたホテルなどを解体し、新たな設備が作られたおかげで魅力が増し、観光客が戻ってきているようで、とても賑わっていました。
★YASHIMA観光情報サイト:https://www.yashima-navi.jp/jp/
それにしても、そのままになっているケーブルカー、哀愁がありすぎてたまりません。
山上からの景色は素晴らしく、瀬戸内海に浮かぶ島をゆっくり見ることができます。
整備された山上の西側には人がたくさんいますが、逆に東側が空いているので、静かに眺めを満喫できます。
薄曇りで、波の立たない静かな海はまさに瀬戸内、落ち着きます。
山上の東から西の遊歩道に沿って歩いていると、いい感じの茶店がありました。
コーヒーでも飲もうかなと近づいてみると、なんとあん餅雑煮専門店と書いてあります。
雑煮は各地方によって大きな違いがあるのは有名な話です。
味噌仕立て(赤味噌、白味噌、合わせ味噌)かすまし仕立てか、お餅は焼くかそのままか、丸餅か角餅か、具材は青菜や鶏肉、人参などなど地域によってバラエティーに富んでいます。
そんななかでも、超異質なのが香川県の雑煮です。
まさか雑煮にあん餅が入っているとは・・・・・なかなか昔の人は奇抜な発想をしたものです。
看板の上には、あん餅雑煮のサンプルが置いてありました。
近づいて見ると、かなりのインパクトです。
その昔、一度だけあん餅雑煮をいただいたことがあります。
一口だけ食べて断念した、苦い記憶です。
まずいというのではなく、「あん餅が野菜と一緒に白味噌仕立てなんてあり得ない!」という先入観から、当時雑煮として受け入れられなかったのだと思います。
しかし、それから年数もたち、あん餅雑煮の専門店を見つけたからには、もう一度食べてみなくてはいけないと思いました。
まさにリベンジです。
あんもち雑煮は650円です。
ほどなく到着。
何も知らずにこの写真だけを見ると、プリンのようですね。
しかし、これはまぎれもなくあん餅雑煮なのです。
人参の上に青のりが乗っています。
まさにこの下にあん餅があるのです。
まず白味噌仕立てのおつゆから一口。
とても上品でおいしいです。
そしてあん餅をパクリと・・・・案外いけるじゃないですか!
これをデザートと考えれば、むしろおいしいです。
おせちなどと一緒に食べる食事だと思うから、頭の中がバグってしまっていたのかもしれません。
これは一度試してみる価値ありですよ。
サイドには香川県名物の醤油豆が。
そら豆好きの私は、もちろん醤油豆も大好きです。
これで口直ししつつ、あん餅雑煮を食して正月気分が最高になりました。
偶然見つけたお店とはいえ、「私はあん餅雑煮は食べられない」という長年間違った考えを払拭でき良かったです。
そして、飯(いい)だこのおでんも。
瀬戸内で獲れる飯だこのおでんは、屋島の名物です。
ごちそうさまでした。
屋島、思った以上に楽しめますよ。