旅は食ナリ!<桃太郎茶屋:あん餅雑煮と飯だこおでん>

旅と食

桃太郎茶屋 香川県・高松市 屋島山上:あん餅雑煮 650円+飯だこおでん 500円

新年、香川県の屋島山上に登りました。

登ったと言っても、もちろん登山ではなく車です。

その昔は、ローカル電車のコトデン志度線の屋島駅で降りて、ケーブルカーを使って登る方法がありました。

残念ながらケーブルは、2005年に廃止になってしまいました。

その当時の屋島観光は、かなり廃れていました.

最近は山上の駐車場が整備されたり、廃墟となっていたホテルなどを解体し、新たな設備が作られたおかげで魅力が増し、観光客が戻ってきているようで、とても賑わっていました。

YASHIMA観光情報サイト:https://www.yashima-navi.jp/jp/

それにしても、そのままになっているケーブルカー、哀愁がありすぎてたまりません。

山上からの景色は素晴らしく、瀬戸内海に浮かぶ島をゆっくり見ることができます。

整備された山上の西側には人がたくさんいますが、逆に東側が空いているので、静かに眺めを満喫できます。

薄曇りで、波の立たない静かな海はまさに瀬戸内、落ち着きます。

山上の東から西の遊歩道に沿って歩いていると、いい感じの茶店がありました。

コーヒーでも飲もうかなと近づいてみると、なんとあん餅雑煮専門店と書いてあります。

雑煮は各地方によって大きな違いがあるのは有名な話です。

味噌仕立て(赤味噌、白味噌、合わせ味噌)かすまし仕立てか、お餅は焼くかそのままか、丸餅か角餅か、具材は青菜や鶏肉、人参などなど地域によってバラエティーに富んでいます。

そんななかでも、超異質なのが香川県の雑煮です。

まさか雑煮にあん餅が入っているとは・・・・・なかなか昔の人は奇抜な発想をしたものです。

看板の上には、あん餅雑煮のサンプルが置いてありました。

近づいて見ると、かなりのインパクトです。

その昔、一度だけあん餅雑煮をいただいたことがあります。

一口だけ食べて断念した、苦い記憶です。

まずいというのではなく、「あん餅が野菜と一緒に白味噌仕立てなんてあり得ない!」という先入観から、当時雑煮として受け入れられなかったのだと思います。

しかし、それから年数もたち、あん餅雑煮の専門店を見つけたからには、もう一度食べてみなくてはいけないと思いました。

まさにリベンジです。

あんもち雑煮は650円です。

ほどなく到着。

何も知らずにこの写真だけを見ると、プリンのようですね。

しかし、これはまぎれもなくあん餅雑煮なのです。

人参の上に青のりが乗っています。

まさにこの下にあん餅があるのです。

まず白味噌仕立てのおつゆから一口。

とても上品でおいしいです。

そしてあん餅をパクリと・・・・案外いけるじゃないですか!

これをデザートと考えれば、むしろおいしいです。

おせちなどと一緒に食べる食事だと思うから、頭の中がバグってしまっていたのかもしれません。

これは一度試してみる価値ありですよ。

サイドには香川県名物の醤油豆が。

そら豆好きの私は、もちろん醤油豆も大好きです。

これで口直ししつつ、あん餅雑煮を食して正月気分が最高になりました。

偶然見つけたお店とはいえ、「私はあん餅雑煮は食べられない」という長年間違った考えを払拭でき良かったです。

そして、飯(いい)だこのおでんも。

瀬戸内で獲れる飯だこのおでんは、屋島の名物です。

ごちそうさまでした。

屋島、思った以上に楽しめますよ。

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