●丸信 大阪・京橋:鯨テキ(クジラのステーキ) 600円
立ち飲み、と聞けば、酒飲みのおっさんが安酒を飲むお店、という印象が強いかと思います。
確かにそういうお店は多いかもしれません。
でも、お店によって大きく雰囲気が異なることも事実です。
今回はそんな立ち飲み店をご紹介。
大阪のJR京橋の北出口から出て少し歩くと、朝10時頃から開店し始める立ち飲みのお店が軒を並べます。
超有名な岡室酒店さんの人込みを眺めながら、丸信さんに行きました。
ちょうど開店直後ということもあり、ギリギリ入ることが出来ました。
ラッキー。
ここの店主のおやじさんは、とてもインパクトがあります。
はちまきを巻いて、背が高く、一見近寄りがたい雰囲気。
でも、初めてのお客さんには、湯豆腐をプレゼントしてくれたり、似顔絵入りの名刺をいただけたり気遣いしてくれます。
ご自身で話されていたように、椿鬼奴さんの実の叔父にあたるらしく、確かに言われてみるとなんとなく似ている雰囲気があります。
客層は年配のおじさんばかり。
ただし、他店に比べると静かでおとなしい感じがします。
一人客として飲みにくる感じの店の雰囲気です。
今回、夏海冬のグループは5名で来店したので、ある意味立ち飲みのルール違反となりますが、おやじさんは快く受け入れてくれました。
メニューは、いろいろあります。
500円~1000円以内のものがほとんどで、今時にしては超リーズナブルです。
刺身の盛り合わせは、5種盛りで700円。
スーパーでもこの値段では買えないですし、もちろん注文してから柵から切りますので、ネタが新鮮で驚愕のクオリティーでした。
写真を取り忘れたのが悔しいです・・・・・。
そして、だし巻きや名物の湯豆腐、土手焼きなど、とてもおいしい。
京橋で繁盛している立ち飲み店のアテのクオリティーは、相当高いです。
安かろうまずかろうではなく、安くてうまい!
これは私が追及するB級グルメの神髄ですね。
そして、鯨好きの仲間が注文したのが、鯨テキ。
テキというのは、関西地方でステーキのことを指します。
ビフテキ、トンテキなどと一緒ですね。
この鯨テキ最高においしかったです。
独特の噛み応えの食感、牛肉や豚肉とは違う肉の旨み、そして甘めのタレでたまらんおいしさでした。
そもそも鯨料理自体、なかなか他店では食べられないので、丸信に来たらこの鯨テキをぜひ食べていただきたい逸品と思います(イイもの!)。
そして、丸信でのルールが張り紙に。
もちろんコロナの影響もありますが、それ以前からダラダラ長居せず短時間で男前に去るのがルールでした。
サクッと飲んで帰るのが、立ち飲みの世界の暗黙のルールなんですよね。
われわれも約30分を過ぎた頃に、お勘定をしてお店を出ました。
そして、忙しい中お願いしておやじさんと一緒に店の前で記念写真を撮らせていただきました。
おやじさんは確かに強面で、ちょっと厳しいのですが、それもこれもお店を守るため。
客に対する優しさと、味と格安の値段を維持して、みんなに喜んでもらおうとする姿勢は、多くのお客さんにも伝わっているようです。
常連客が多いのも納得です。
今回久しぶりに丸信を訪問しましたが、やはりいいお店でした。
ぜひまた近々来たいと思います。
ではまた、イイものを!