旅は食ナリ!は、まだ武雄温泉編が残っていますが、少々他のネタが溜まってきているので、少しだけ小休止をいただきます。
さて、先日イイ感じの焼鳥屋さんに行きました。
そこで久々に生レバーをいただきました。
小さな薄切りで、新鮮なレバーがうまくて最高でした。
生レバーは、厚切りの大き目カットはおいしくないと個人的に思います。
このサイズがベストです。
白ネギ、青ネギのダブルネギもたくさんで、私の好みをよくわかっているいいお店でした。
私、夏海冬は生レバーの塩ゴマ油が大好きなのです。
でも最近、基本的に生レバーをあまり注文することはありませんでした。
牛の生レバー提供が禁止になって以降、なんとなく注文することは無意識下でなくなっていました。
今回行ったのがとてもいいお店だったので、誘惑に負けて本当に久々に注文したのです。
ふと思ったのですが、牛の生レバー提供は禁止(O157問題から)されていましたが、現状はどうなっているのでしょうか?
豚の生食はE型肝炎のリスクがあり、そもそもメニューにはほぼ見たことありませんし、昔から豚は生で食べたらダメ!と教えられてきました。
しかし、普通に牛のユッケを出している店もありますし、そもそも鳥や馬の生食規制はどうなのか?
ちょっと気になったので、調べてみました。
2012年、某焼き肉店で和牛ユッケを食べた方が亡くなった事故が発生しました。
調査の結果、これはユッケ自体が原因というわけではでなく、O157が検出されたレバーを調理した包丁を使って提供したユッケだったことが大きな原因だったようです。
つまり、牛のレバーの内部には、O157が潜んでいる可能性が高いということがわかったわけです。
このため、2012年より法改正によって、牛生レバーの提供は禁止されています。
ユッケはレバーのように完全に提供を禁止されていないものの、提供する場合にかなり厳しい規格基準があるらしく、チェーン店などでは出すことは難しいようです。
現在ユッケをあまりメニューにみかけることがないのはそのためです。
馬肉については、馬刺しで当たり前のように生肉を食べることができ、レバーもOKです。
馬にはO157が潜伏しているリスクがかなり低いようです。
O157は反芻動物が保菌している場合が多く、牛や羊は反芻動物ですが、馬は違います。
また馬の体温が高いこともO157が生息していない理由であるらしいです。
さらに馬肉を流通させる際に冷凍処理をする決まりもあり、牛に比べて馬は圧倒的に感染リスクがきわめて低いといえます。
このため、安心して生レバーを食べることができます。
豚肉については、先述したように生食によるE型肝炎感染の増加に基づいて、法的にも2015年に生食の提供が全面に禁止になりました。
鶏の生食の提供は法的な禁止はないようですが、店によってはそもそも加熱用の肉を出すこともありえるので、カンピロバクターなどの食中毒の可能性は否定できないと思われます。
新鮮なものを出す店であれば大丈夫だと思いますが、鶏の生食も少しは気を付けるべきかもしれませんね。
でもうまいんだよな~。
ということで、まとめますと、
豚肉・・・生食は全面提供禁止。
牛肉・・・生レバー提供禁止かつユッケは規格基準を満たした店でのみ食べることができる。
馬肉・・・生レバーや生食とも基本的には安全。
鶏肉・・・生レバーや生食は可能だが、店の信用度によるかも!
ってとこでしょうか。
上記を理解したうえで生肉グルメを楽しみましょう。
ではまた、チョコっとね!